宮崎の大地で育った風土の野菜が、スーパーや小売店の野菜売り場に並ぶまでには、様々な行程を経ています。
その長い道のりを、作付計画までさかのぼってご紹介します。

作物ごとに繁忙期が異なりますので、ピークが重ならないよう、ゆとりのある計画作りが良い野菜を育てることにつながります。

ここでは基本的な、土壌酸度（pH）、電気伝導度（EC）、塩 基置換容量（CEC）の他、チッソ、リン酸、カリウムや他の微量元素の含有量、害虫（センチュウ）の密度が分かります。

目に見えるデータ以外に、土質や前作の生育結果を総合的に考える必要があります。基本的に足りないものを補うという考え方で設計します。過剰に肥料を与えると、野菜に苦味やえぐみが出てしまいます。品質を保ちながら収穫量を上げるのに、この時点の施肥設計はとても重要です。

良質の堆肥を施し、畑の水はけの改善、必要であれば土壌消毒等を行います。畑作りを何ステップで行うのか、期待する効果とかかる時間（コスト）とのバランスが重要です。

多くの野菜の植え付け時期は収穫時期に直結しますので、いつ、どれだけ収穫するのかを逆算して、計画的に植え付けていきます。

害虫や病気に関しては、予測しながら農薬を使う、効果的に使うことで、使用回数を県の基準の半分以下に抑えることも可能です。他にも、追肥や草刈り等、手入れは欠かすことができません。

葉もの野菜やカボチャは旬を逃さず収穫することが大切です。収穫後は洗浄したり、選別したりして定温貯蔵庫で出荷を待ちます。

植えてから収穫するまでに使用した肥料や農薬について、栽培履歴のページに公開します。安心・安全への取り組みの一つです。

収穫からいかに迅速に発送できるか、予冷は充分できているかが勝負です。