みやざき農業日誌

株式会社 風土のスタッフブログです。
風土スタッフの日々や、野菜に関する記事を記録していきます。


みやざきフードビジネス成長産業化プログラム 第二回セミナー

備忘録。

6次産業化を行う(加工・販売を行う)にあたって、検討すべき下記内容はどんどん書き出してしまう

・何をどうしたいか決める(目的)
・なぜやりたいか考える(動機)
・どういう加工をするか決める(生鮮・冷蔵・冷凍・乾燥・瓶or缶)
・誰に買ってもらいたいか(若い女性・富裕層・外国人・国内遠方の人・地元・子ども・年寄)
・どこで販売するか(百貨店・スーパー・道の駅・キヨスク・ネット通販・電話Fax通販)
・販売期間(年間・期間限定・旬・在庫がなくなるまで)
・販売できる数量
・いつから販売できるか

大きなスケッチブックに書き出して、数人でブレストすると良いかも
(できれば女性を中心に、いろんな人を織り交ぜて)
その地域の食習慣を現代風にアレンジしたものは取り組みやすい
手作りのものや、添加物の無いものは差別化が図りやすいが、コストやリスクが高くなる

法律を学ぶ

・食品安全基本法
・食品衛生法
・JAS法
・薬事法
・健康増進法
・計量法
・景品表示法
・特定商取引法
・消費者契約法
・製造物責任(PL)法
・農薬取締法
・家畜伝染予防法

加工食品の表示義務

・名称
・原材料名(原料原産地の表示が必要な22食品+4品目に該当する場合は明記)
・内容量
・消費期限または賞味期限
・保存方法
・製造業者等の氏名及び住所

それぞれに表示の仕方や禁止事項が決まっているのでよく調べてから記載する
表示漏れの無いようダブルチェック体制を敷く

検体を条件別に用意し、消費期限や賞味期限を設ける

消費期限:定められた方法で保存した場合で品質が急速に劣化するものは年月日で記載
    (期限を過ぎたら食べない方が良い)
賞味期限:定められた方法で保存した場合で品質の劣化が比較的遅いものは年月日(3ヶ月
     を超えるものは年月でも可)で記載(おいしく食べることができる期限)

 

食品添加物を使用した場合は、すべて物質名で表示する

アレルギー物質の表示をする
 特定原材料7品目:えび・かに・小麦・そば・卵・乳・落花生
 上記に準ずるもの18品目:あわび・いか・いくら・オレンジ・キウイフルーツ・牛肉・
             豚肉・鶏肉・くるみ・鮭・さば・大豆・バナナ・まつたけ・
             桃・やまいも・リンゴ・ゼラチン

食中毒事故の無いように、衛生管理を徹底する(大半は人間由来で発生する)

売れている商品から学ぶ


農産物の生産量や販売高の減少(1次産業の衰退)
就業者の減少や高齢化の進行
単価のダウン
農林水産省による6次産業化
経済産業省による農商工連携

これからは女性とシニアが原動力となる
女性やシニア層の思考や言動を研究する
どういう時間を過ごし、活用するか
(お金の余裕・孫との関係・少量多品目・健康重視・本物志向)

売れている商品の分析
・安心安全が担保された商品(HACCP・GAP等)
・美味しいもの(甘い・歯触り・ジューシーさ・やわらかさ・脂の乗り)
・健康に良いもの(減らすもの→糖分・カロリー/増やすもの→栄養素)
・利便性の高いもの(カットしたもの・電子レンジで調理できる・最終仕上げが家でできる・
 生ゴミが出ない・キッチン周りが汚れない

一次加工されていない「素材品」を売るには、女性のニーズ「時間がない」
「調理の仕方が分からない」を解決するソリューションが必要
一次加工(下ごしらえ)をした場合、素材の良さをどう説明するかがポイント

小容量を基本とし、小は大を兼ねきれると割り切る
単価販売より販売点数増大の商売をする
消費志向は「多品種少量」である

某大手スーパーマーケットの1点単価
・農産品   107円
・畜産品   284円
・水産品   256円
・加工食品  174円
・パン     111円
・惣菜     180円

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プロフィール

株式会社風土 社長 濱口陽行(ふうどしゃちょう はまぐちたかゆき)

1975年10月6日、東京都生まれ高知県育ち。普通科高校~大学法学部からIT関連のセールスを経て2008年10月1日に農業生産法人である株式会社風土を設立。

おいしいを、作ろう 株式会社風土

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