みやざき農業日誌

株式会社 風土のスタッフブログです。
風土スタッフの日々や、野菜に関する記事を記録していきます。


灰に苦慮しています

一昨日に続き、昨日も夕方に大きな噴火があったようです。

前回の降灰は、灰と言うより砂利のような大きさでしたが、
今回の灰は幾分粒が小さいものです。

風土の畑は、ゴボウに積もった灰の除去と、ビニールハウスの
谷間に挟まっている灰の除去を行っています。
連棟ハウスでなく単棟ハウスであれば楽だったのですが、仕方ありません。

1ヵ所だけホウレンソウが残っていたのですが、
これはもう出荷できそうにもありません。

目の前のキャベツ畑(どの農家さんのか分かりませんが)も、
恐らく全滅だと思います。

さて、今回の降灰が一段落したとして、土壌にはどのような変化が起こるのでしょうか。
霧島連山の火山灰は、硫黄を多く含んでいますので、pHが酸性に傾くことは
容易に想像できます。
また、ECやCECも上がるでしょう。
堆積した灰の量があまりに多い場合は、田畑の外への持ち出しが
必要になることもあるでしょうが、多すぎる場合は持ち出しも限界があります。

早い時期に収束したとすれば、土壌を反転すき込みし、有機質の堆肥を投入、
土壌診断を行い、施肥設計を考えないといけません。
診断の結果を見た上で、元肥を減らして追肥を多くするか、
慣行性の肥料を活用して濃度障害が起こらないようにする等の対策が
必要になると思われますが、いずれにしても時間やコストがかかってしまいます。

今は、農業が再開できることを願って止みません。

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プロフィール

株式会社風土 社長 濱口陽行(ふうどしゃちょう はまぐちたかゆき)

1975年10月6日、東京都生まれ高知県育ち。普通科高校~大学法学部からIT関連のセールスを経て2008年10月1日に農業生産法人である株式会社風土を設立。

おいしいを、作ろう 株式会社風土

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