みやざき農業日誌

株式会社 風土のスタッフブログです。
風土スタッフの日々や、野菜に関する記事を記録していきます。


生ゴミを堆肥化する

食品から出る生ゴミを堆肥にして、もう一度野菜を作るという
生ゴミのリサイクルを行っている施設を見せていただきました。

食品リサイクル法の次回の改正では、食品製造業が80%、
食品小売業が45%のリサイクル率を達成しなければなりません。
具体的には、小売店(スーパー等)、外食産業、学校、老人ホーム、
病院等で毎日のように大量に出る生ゴミを、堆肥に変えて
再利用していこうという方向に向かっています。
 

生ゴミの処分には多額のコストがかかりますし、CO2排出量の面からも
当然の時代の流れと言えそうです。

では、実際どんなもので、その堆肥で野菜が作れるのかというのは
見てみないといけません。
それが、これです。

一見、自転車置き場の一角に、何やら機械がおいてあるな、
という感じです。
実はこの機械の中に、生ゴミを分解する菌と、その培地が入っています。
それに温度をかけながら攪拌し、すりつぶすことで、1日にして
生ゴミが堆肥に変わります。
そして、その能力は1日に50kgの生ゴミを処分できるというものでした。

50kgは、意外と少ないなという印象ですが、この装置を設置することで
生ゴミを出さない、燃やさないことが可能になるわけです。
匂いや衛生面の課題解決や、「ゴミを出さない」「リサイクルに取り組んでいる」という
宣伝にもなります。

ただしこの装置、現状では1台数百万円という代物です。
小規模な飲食店や小売店では、かなりハードルが高そうです。

また、処理できる生ゴミは様々なものがバランスよく含まれている必要があり、
例えば白米主体だとか、お肉主体、というわけにはいかないようです。
それゆえ、一定期間処理を続けてどういう堆肥が出来上がるのかを
調査していかないと、どんな作物に合うのか、何が足りないのかも分からず、
リサイクルといっても一朝一夕にはいかないようです。

ともあれ、現時点で実践できるリサイクルの一例を見学させてもらえましたので、
今後風土の野菜に循環型の商品を組み込むことになれば、
この形式も検討していきたいと思います。

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プロフィール

株式会社風土 社長 濱口陽行(ふうどしゃちょう はまぐちたかゆき)

1975年10月6日、東京都生まれ高知県育ち。普通科高校~大学法学部からIT関連のセールスを経て2008年10月1日に農業生産法人である株式会社風土を設立。

おいしいを、作ろう 株式会社風土

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