みやざき農業日誌

株式会社 風土のスタッフブログです。
風土スタッフの日々や、野菜に関する記事を記録していきます。


水稲が豊作

10月1日に待望の稲刈りを行いました。

今年は色々な地方で、農産物に様々な被害があったように聞いていますが、
水稲に関しては多くの地方で平年並みか、平年以上の収穫になると見込まれています。

風土の水稲も、10aあたり昨年の16俵から18俵に増収となり、
豊作に恵まれています。

米の価格が昨年より高く、農薬の使用数(コスト)も少なく、昨年とは大違いの状況です。

風土の豊作の大きな要因が定植時期です。
風土が作付している長田地区は中山間地域で、早いうちに苗が配られますので、
どうしても4月下旬~5月上旬に植えることが多くなりがちですが、
今年は種苗店さんにワガママを言って、6月10日に植えました。
初期生育の期間に山間部の冷たい水に浸かっていると分欠数が減ってしまい、
それが収量に悪影響を及ぼすようです。
(あくまでも暖地のヒノヒカリでの話です)

さらに、今年は飛来害虫がほとんどなく、害虫による食害が少なかったことも
大きかったです。
昨年は大陸からのウンカに少しやられてしまいました。
ただ、飛来害虫がいないからといって防除を怠ると、従来からいる害虫に
やられたりしている産地もあるようでした(フタオビノメイガ、イネツトムシ、イナゴ等。)
幸いなことにカメムシは少なかったようで、恐らく1等米率も今年は高いでしょう。

来年は肥料を局所施肥から全面+局所としたり、株間を28cmから25cmにしたり、
中代、植代をさらに高精度にしたり、定植を6月20日に遅らせたり、
分けつ終了期間際にカルシウムを施用、出穂後にさらにカルシウムとカリを葉面散布して、
と色々な面をブラッシュアップして、20俵を目指したいところです。

採算が合わないと言われがちな水稲の世界ですが、販売方法や栽培方法に
未だ取り組むべき点も多いように思います。

それにしても今年の新米は旨い!

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プロフィール

株式会社風土 社長 濱口陽行(ふうどしゃちょう はまぐちたかゆき)

1975年10月6日、東京都生まれ高知県育ち。普通科高校~大学法学部からIT関連のセールスを経て2008年10月1日に農業生産法人である株式会社風土を設立。

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