みやざき農業日誌

株式会社 風土のスタッフブログです。
風土スタッフの日々や、野菜に関する記事を記録していきます。


モザイク病

かぼちゃ畑を歩いていると、ちょっとおかしなかぼちゃの葉がありました。
モザイク病といわれるやっかいな症状です。

風土ではモザイク病と言わずに、「カボチャモザイクウイルス」と呼びます。
英文で「Watermelon Mosaic Virus」と書き、略称で「WMV」と表記されます。
同様のウイルスで、「キュウリモザイクウイルス」というものもあり、
こちらは「Cucumber Mosaic Virus」、「CMV」と表記されます。

農家さんでは「バイラス」と呼ぶ人もいます(Virusの読み方ですね)。

病気と言うより、ウイルスに感染している状態です。
感染すると、多くの場合治療が不可能で、かつ伝染します。
また、このウイルスは主にアブラムシによって運ばれます。
ウイルスに犯されているかぼちゃにいるアブラムシが、カボチャの汁を吸う際に
ウイルスを体に保持してしまい、別の健全なかぼちゃに移動して汁を吸う時に
ウイルスを移してしまうのです。

とにかく、アブラムシを繁殖させないようにしないと、かぼちゃは一網打尽にされます。
アブラムシの防除は簡単な農薬で対応できますが、無農薬で取り組む場合は
テントウムシや牛乳等での駆除になります。

ちなみに、テントウムシを見つけたら、近くにアブラムシがいる目印になります。
畑を見回る際は、害虫意外にもミツバチやテントウムシにも気を配る必要があります。

テントウムシ、昔はただのカワイイ昆虫かと思っていましたが、
今はアブラムシの警報、及び捕捉係りです。
テントウムシはその一生で数千匹のアブラムシを捕食するそうで、頼もしい益虫です。
そういえば最近、羽が無いテントウムシを作って生物農薬として活用することが
研究されているとニュースに出ていました。

そうなると今度は収穫物にテントウムシ(しかも羽が無いヤツ)が混入する問題も出そうですが・・・。
通常は、アブラムシを食べつくしたり、収穫の時には飛び立ってしまうのですが、
羽無しテントウムシは飛べませんから。

ちょっと話が逸れました。
とにかく、アブラムシを放置すると間違いなくモザイク病と呼ばれる症状になります。
まず葉がとても小さく、葉の周辺が巻いていて、葉の模様がモザイク状になります。
いわゆる、奇形です。
この奇形のかぼちゃに実をつけてもまともなかぼちゃは出来ませんので、
奇形株は見つけ次第撤去します。
撤去する際は健全な株に触らないよう、慎重な持ち出しを行います。

このウイルスは土壌による感染が無いので、たとえ多発しても翌年に持ち越しません。
しかしながら、その畑はアブラムシが多発する環境である可能性がありますので、
周辺の環境や管理体制を整える必要はあります。

アブラムシに関してはまたいずれ取り上げる予定です。

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プロフィール

株式会社風土 社長 濱口陽行(ふうどしゃちょう はまぐちたかゆき)

1975年10月6日、東京都生まれ高知県育ち。普通科高校~大学法学部からIT関連のセールスを経て2008年10月1日に農業生産法人である株式会社風土を設立。

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